眠い目をこすりながら近所の札所のお寺までウォーキングするのも何ヶ月ぶりか。
紅葉狩りを兼ねた観光バスは朝早くから参拝のお客様を大量に連れてきていました。みんな幸せそうな顔でもそれぞれに悩みがあるのだなあ、とキラキラして元気一杯のツアー客の笑顔に訳もなく思ったりして。
お大師堂のお大師さんの前に立つと、ふと「あぁ、そうか。みてくれている人は必ずいるのね。」と何故か感じさせられたのです。
鳥のさえずりのように小さな細い声で般若心経を読むお遍路さんの、どこか必死な姿が記憶に残りました。
お大師さんの像は秋の朝日の中で淡々と佇んでいて、目があった気がしたのは気のせいかしら。