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私の父よりも私にとって父親らしい伯父は今は4人になった兄弟の総領。79歳まで痛風以外に特に故障なく小さな町の小さな洋品店を夫婦でやってきました。 素面だと商売人にも関わらず怖いくらい要ることしかしゃべらない人で、しかもその要ることさえ凄く少ない人なのだけど、時々、伯父の心に届く会心の一撃になる言葉や行動を私がすると、良い笑顔をくれてきた人です。今までに多分二十回よりも逢った回数は少ないかもしれないのだけど、私が無条件に信じてきた人の一人です。母方の祖母のお葬式の時、好きな祖母だったけれども逢う回数が少なすぎて、他のいとこたちが悲しむほどに祖母と重ねた時間も記憶も少なくて妙な孤独に捕まれた時に、この伯父も参加しているのを見つけてどれほどホッとしたことか。 その伯父が短期でしたが入院しました。ちょっとした病気だったのだけど、げっそりやつれた伯父は、体重が10kg減った、と言うのだけれども、それ以上にしぼんでしまっていました。いつもの、しゃべらんでもわかるだろう、という無口でなくて、しゃべることが本当に無いような感じでした。 この人がむずかしいことはすべて決めてくれる!、と、信じていたのだけれども、その時間は有限のものだったことを目の当たりに突きつけられた出来事でした。なので、お見舞いと言うか、どうしてもその伯父の笑顔をもう一度見たくて、ギリギリのスケジュールで小豆島に向かいました。 にぎにぎしく「こんにちわ〜」と、お店(洋品店)に飛び込むと、寝ていると思った伯父も店番をしていました。そして、ただ一言「10kg痩せた」。。。と。それっきり。 私がもっと愛情あふれた可愛い感覚の持ち主ならば、きっと悲しくなっただろうと言う再会の瞬間でした。 でも、伯父がただ者でないのはそこからでした。しばらくして、病状の説明をぼつりぼつりとしてくれたあと、「梨を食うか?」「アイスは要らないか?」と相変わらず無表情のままで突然の訪問者である私をもてなそうとする言葉が出てきたのです。そして、お墓に行く、と言ったら「日傘が要るだろう」と、伯母の日傘をどこかから見つけてきた訳です。 この人にはかなわないなあ、と思いました。 からだがきつくて物も言いたくないのに、姪っ子の日焼けの心配をすることが出来るなんて、なんて凄い人なのだろうと。 自分のことを何もかも自分で決めてきて、弟や妹の事も自分で決断してきた人生が見えたようでした。ライオンズクラブに、商工会、繊維組合と、さまざまな分野の決断をしてきた人です。だから病院に入って赤の他人の若造の医者に何もかもを決められたことが、おそらくは信じられないほど辛い出来事だったのかもしれない思ったのです。決めることは辛いこともあるだろうけど、責任をとることが当たり前になってしまった人にとっては、決められないことの方が辛いのだなあ、と教えられたようでした。 私にも、この頑固でたくましい血が流れているのだと、暖かい何かが流れ込んできました。 お墓から戻ると、今から港に行ったら船に間に合うから、としゃべることさえたいぎい人がちょっと離れた駐車場から車を回してきたのにはもう脱帽です。人のお世話が出来ることに幸せを感じていること、そして、それが当たり前なことだと思っている人がいること。。。この日、伯父の笑顔にはほとんどであえなかったけれども、もっと大切なものを伝えられた気持ちでした。
by talbo-style2004
| 2007-08-02 21:53
| こんな写真、いかが?
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Comments(2)
Commented
by
gy1117 at 2007-08-03 21:02
伯父さんと猫さんの出会いが私の頭のスクリーンに映画のように映し出されましたよ。
心が広くって 猫さんが包まれているような感じ。 そんなステキな伯父さんをおもちの猫さんは幸せね。 伯父さん よくなられてホントに良かったです。 会う回数よりも 心の通じ合えることが大事なんだなって 考えさせられる猫さんのお話でした。 温かな良いお話をありがとうね♪
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Commented
by
talbo-style2004 at 2007-08-03 21:40
はなみずきさん>
こちらこそ優しいことばをありがとうございます(*^^*) 伯父と言うよりもしかしたら「祖父」と言う感じなのかもしれないです。 猫が生まれた時には祖父、と言う人はもうみんな亡くなっていたので、 父より6歳年上のこの人が、 気持ち的には父の父的な存在なんです。 こどものころは怖かったですよぉ。素面の伯父は(笑)。 今となっては、父も伯父も怖くなくなって、 その分、自分で考えて自分で決めないといけなくなったのを感じます。 こども時代って、そうやって構ってくれる人のいる短い時間なんですね。
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