まだ、春眠暁を覚えない私の脳みそだけど季節は移ろい、むせ返りそうなみかんの花の香りが空気を夏色に染めています。
最近は、ずっと一心同体だったMacくんを起動するのがスパムの駆逐とあいまって億劫になってきていて、人生のシーンのひとつが変わる前触れなのかもしれません。
とはいえ今もネットの世界は好きです。G友の多くはここで会えるからこそライブでリアルに会っても話題は尽きないし、調べ物では痒いところに手が届く便利さは本屋さんや図書館をさまよっていた大学生の頃とは別世界ですから。
この季節になると思いだすのは2001年エキスポの前のMSの掲示板。TERUちゃんやらテルビス(某スーパースターを某ボーカルが演じたというウワサの彼はなんと『テルビスだす』と訛りまくった怪しい日本語をしゃべり、これからNYの地下鉄で出勤するだすと言ったりするすごいキャラだったのだ!)やらが神出鬼没で、寝る時間を惜しんでパソコンのディスプレイを睨んでいました。
「TERUちゃんが(その頃はTERUさんとかTERUくんとかと呼んでいたっけ)来たよ!」とメールが駆け巡るから、まだケータイユーザーでなかったためにアナログ回線の辛気くさいペースで接続されるネットから目が離せる物ではなくて寝ずの番やら、壊れたパソコンの修理やらで寝るに寝られなかったりしたのを懐かしく思います。
あの猥雑さやびっくり箱のような偶然性が、ネットが便利なツールに過ぎなくなった今も感覚として残っているようです。