「エロイカより愛をこめて」の創りかた(青池保子著・マガジンハウス)
エロイカより愛をこめて、と言うマンガをご存知でしょうか?
月刊プリンセスに連載されてた(実は今も連載されている!)
20年以上の歴史を持つドイツ陸軍の諜報活動を題材にした漫画です。
何たって私はこの漫画でNATO(北大西洋条約機構)と言うモノの
存在を知ったのだから。
(ちなみにこの漫画を勧めてくれたのは、
エーベルバッハ少佐大ファンの高校時代のペンフレンドさん。
いつの間にか疎遠になったけど、素晴らしいプロの翻訳家さんでした)
唐変木で融通の効かないニヒルで、でも実は人情家のところもある、
煙草とコーヒーだけで出来たエーベルバッハ少佐。
今も、ちゃんと8頭身になっているかさしではかる!なんてエピソードがごろごろ。
さすがに極上のエンターテイナーだけあって、
コンテが漫画の1枚になるまでの姿とか、
アシスタントさんのこととか、次々と切口を変えてエロイカより愛をこめてを、
解説していくその上手さに、大笑いしながら感動、そして感涙。
で、青池氏が色んなところでエーベルバッハ少佐とダブって見えてくるのが、
なんとも可笑しくも頼もしい一冊でした。
ちょっと、パワーダウンしていた私に、「まだ大丈夫♪」と、
少しばかり笑いが運ぶエネルギーをくれました。青池さん、ありがとう♪