その本は、いつも書店のその場所にありました。
というか、あったはずです。
2010年刊行で、五冊くらいがまとまって売られていましたから。
もしかしたら、何回か手に取ってさえいるかもしれません。
その本を結局、買ったのはご縁があったのか。
時が熟したのか。
堀文子さんは日本画家です。
1918年生まれです。
タイトルは「堀文子の言葉 ひとりで生きる」。
切羽詰まった思いと折り合いをつけながら、
感動を求め続けた人生には、迫力があります。
今まで10歳、多めに、年齢を人に伝えていたのは
年齢は、賢さや成熟をも表すと言う思いからだとか。
さすがに90歳を過ぎてからはできなくなったけど、とおっしゃるって
すごい人です。
私はこの方には、この方の日本画をイラストして纏った
「般若心経」で出会いました。
いつまでも見ていたい絵をお描きになっていて
忘れ難かったのです。