気まぐれに、梅シロップを作ろうか、と。
亡くなった、以前の上司の裏庭には大きな梅の木がありました。
亡くなった年、まだ、彼女が未来を夢見るふりだったかもしれないけど、
開業の青写真を描いてみせた時に、
たくさんの梅をいただきました。
お酒が大好きで、いつもなら彼女が炊き込み御飯や芋汁をこしらえて
庭でバーベキューをしてぱんぱんになったお腹に
「これが美味しいでしょう?」と最後に干し芋(東山)まであぶってくれるのに
その年は、全部が仕出しで、、。
ご主人が、梅なんぞ、誰でも漬けられらい!と、
私にもくれた梅シロップの残りは、大切だからチビチビ飲むために
今年は、南高梅。
漬け方なんぞ忘れちゃったけど、
誰でも漬けられらい、、なら、なんとかなるかな。と。
もう会えない人だけど、
叶うならもう一度、高所恐怖症の彼女のために自動車を運転したり
一緒にぱんぱんのお腹に東山を詰め込んだり
今みたいに行き詰まった空気に風穴を開ける知恵をもらったりしたいものです。