好きだから、何回か書いた気もするけど、、、
夜と薔薇:森雅之
漫画です。1970年代の。
高校生の頃だったか、行きつけの本屋さんで復刻版に出会いました。
短編集です。描かれるのは
叶わない夢。
伝わらない想い。
失った輝き。
そういう枯れてしまったようなものに対して
優しく丁寧に見つめたり、
思いやりのある解釈をしたり、、、
私にはTAKUROくんに出会うための道標のような作品です。
悲しまないで、、、
でも、悲しいんだ、、、
うん、悲しいね、、、
だけど、傷つかないで、、、
ありがとう。ありがたいけど悲しいんだ、、、
そんな風に思ってしまうあなたに楽になってほしい、、、
うん、できることならば、、、
とは、描いてはいないけれども
優しいのにかみ合わない心がすれ違う瞬間に、
何か、暖かい気持ちが通り過ぎはしなかったか。
そんなはかない切ない時間を切り取った漫画たち。
引っ越しを繰り返した私がなくさずに一緒に運び続けた一冊は
優しさを伝えてくれます。
そこにも、真実はあるから。
がっかりしてしまわないでね、とかって。
写真は裏山のヤブツバキと
庭の椿に遊びにきた、キツツキっぽい小鳥。